眠れない原因をタイプ別に紹介!
  1. どうして眠れないの?タイプ別不眠症の症状と原因

眠れない原因にも色々!
タイプ別不眠症の症状と原因を紹介

ベッドに入ってもなかなか眠れない「入眠困難」タイプ

ベッドに入ってもなかなか眠れない「入眠困難」タイプ

不眠症と一口にいっても、その症状には様々なタイプがあります。

横になってもなかなか寝付けず、30分以上、中には数時間にわたって輾転反側してしまう「入眠困難」は、若年層に比較的多く見られる症状です。ベッドや布団の中であれこれ考えてしまい寝付けない、といった状態が数週間~1ヶ月以上続いていたら、このタイプの不眠と考えて良いでしょう。

入眠困難は、悩みや不安によって身体の緊張状態が解けないと起こりやすいといわれています。眠りに入るには副交換神経が優位になってリラックスする必要がありますが、人間関係の悩みや受験や就職活動への不安、引っ越しや就職といった生活環境の変化などがストレスとなり、頭が冴えて眠れなくなってしまうのです。「明日も早いのに」「眠らなきゃ」という焦りも心理的な圧迫となり、症状を悪化させます。

このタイプの不眠には、睡眠前の環境改善が効果的です。

眠りのスイッチは、体温が下がることで入ります。食事の後は消化活動が活発になり体温が下がりにくくなってしまうので、食事は2時間前までに済ませましょう。ごく軽い有酸素運動で血行を上げたり、温めのお風呂にゆっくり浸かって一度体温を上げるのも、その後スムーズに体温が下がるので効果的です。運動は2時間前までに、入浴は1時間前までに済ませると良いでしょう。また、眠る前に強い光をあびないようにするのも重要です。交感神経を刺激してしまわないよう、就寝前のスマホ、パソコン、テレビを控え、寝室の照明を暖色系に切り替えるなどすると、スムーズな入眠を得られます。

サプリメントで体の中からサポートするには「ギャバ」が配合されたものがおすすめです。

夜中に目が覚めて眠れない「中途覚醒」タイプ

夜中に目が覚めて眠れない「中途覚醒」タイプ

入眠はできるが、夜中に目が覚めてしまいそれきり眠れないという日が週に3日以上あり、その状態が1ヶ月以上続くようなら「中途覚醒」タイプの不眠症といえます。40代~に多く見られ、睡眠できても眠りが浅く途中で途切れてしまうため、熟睡感が得られず十分な休息が取れません。

ストレスや不安といった心理的な原因や、加齢、ホルモンバランスの変化の影響、また寝る前のアルコールやカフェインの摂取などで起こるといわれています。中には睡眠時無呼吸症候群や周期性四肢運動障害、うつ病といった疾病から起こる場合もあるため注意が必要です。

このタイプの不眠には、睡眠の質を高めることが必要です。

睡眠中に血糖値が下がりすぎたり、アルコールやカフェインによって血圧や体温・心拍数が上昇したりすると眠りが浅くなってしまいます。眠る前のコーヒーや寝酒は控えましょう。気温に合った寝間着や布団、身体にあった寝具を選ぶことも大切です。

また、なるべく規則的正しい生活をして自律神経の乱れを正し、睡眠リズムを取り戻すことも重要です。高齢者に多い「早朝覚醒(自分で起きようと思っていた時刻より早く目が覚めてしまい、そのまま眠れなくなってしまう症状)」も、生活リズムを整えて自律神経の乱れを正すことで症状が緩和できます。

サプリメントでサポートするのならL-テアニンが配合されているものがおすすめです。

疲れているのに眠れない「ストレス不眠」タイプ

疲れているのに眠れない「ストレス不眠」タイプ

体は疲れているのに眠りに落ちることができない、うつらうつらとした浅い眠りしかできない、という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。入眠困難と中途覚醒の両方をあわせたような症状は、ストレスが原因で起こると考えられています。悩みや生活環境の変化といった心理面だけでなく、暑さ・寒さ、疲労、かゆみや痛みといった物理的なストレスも原因になります。原因となるストレスが一過性のものであれば、それを無くすことで収まるでしょう。しかし、様々な複合的ストレスにさらされている現代社会では、その元を全て取り除くのは容易ではありません。

このタイプの不眠は、様々な対処法を組み合わせることが必要になります。

食事の時間をコントロールする、運動や入浴で入眠を促す、寝具や睡眠環境を整える、などの他、アロマの香りでリラックスするなども効果的です。また、一時的な不眠であれば睡眠薬を利用することでまずは体を回復させる、というのも一つの考えです。

ストレス社会に生きる現代人にとって、このタイプの不眠は最も身近な症状ですが、サプリメントの効果も出やすいといえます。テアニンやギャバなど、気分を落ち着かせてくれる成分を多く含んだものを飲み続けて質の高い入眠・睡眠を得られれば、免疫機能も高まり、ストレスそのものに強い身体を手に入れることができます。

たっぷり寝ても寝た気がしない「熟眠障害」タイプ

たっぷり寝ても寝た気がしない「熟眠障害」タイプ

寝つきが悪いわけではないし充分な睡眠時間(7時間以上)を確保できているのに、目覚めた時に「寝た気がしない」と感じてしまうのが「熟眠障害」タイプの不眠症です。朝の寝覚めが良くないことは誰にでもあると思いますが、数週間~数ヶ月、いつも寝た気がしないということになると注意が必要です。

このタイプの人は、「ノンレム睡眠」が得られていない傾向が見られます。人はレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を繰り返しますが、ノンレム睡眠のときに脳を休めています。思考・記憶・運動などをつかさどる大脳皮質を休ませながら、記憶を定着させたりストレスを取り除いたりしているのです。ノンレム睡眠はさらに深さが4段階あり、最も深い第3・4段階は徐波睡眠や深睡眠期と呼ばれ、体も脳も全てを休ませています。頭と体を深く休ませるノンレム睡眠の時間が長いほど、眠りの質が良い、ということになります。

熟眠障害の人では、セロトニン・メラトニンといった眠りに深く関わる脳内伝達物質の分泌が低下傾向にあることが知られています。そのため体内時計が乱れて眠りに障害が起こります。

改善するためには、睡眠環境を整えるのはもちろんですが、午前中に太陽の光を浴びて体内時計をリセットしたり、眠る3時間くらい前にウォーキングやジョギングなどの適度に疲れる運動をすると良いといわれています。

サプリメントでサポートするのなら、メラトニンの原料となるトリプトファンが配合されたものを摂ると良いでしょう。

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